<その8>「クレジットカードを落とした!」
こんなたいそうなサイトを作っている私ですが、実は先日、クレジットカードを落としました。
ある日、会社に1本の電話...。
「こちら、新世紀スーパー駅前店と申します。」
新世紀スーパーとは取引があるので、最初は営業の話かと思った。しかし、続いて電話の向こうからは、「こちら防災センターの服部と申します。昨日、白石様の名刺入れと思われる物を拾得しておりまして、お電話差し上げました。」
.....。
そういえば昨日、新世紀スーパー駅前店に買い物に行ったなあ...。あ、名刺入れ...無い...。頭の中で、今の状況を整理し直した。電話の向こうで声が続く...。
「中に入っていた物の確認なんですが、名刺・回数券・タクシーチケットでよかったですか?」
最初「はい」と答えた私。しかしすぐに、足りないものに気が付いた...。
「そういえば、一緒に東亜信販のクレジットカードが入ってた筈なんですが...。」
すると電話の向こうの声が変わった。
「え!?東亜信販ですか? (ひそひそ、ごそごそ) ちょ、ちょっとお待ち下さい。」
なにやらまずい雰囲気...。数十秒の後、再び声が。
「実はですね。昨日店内で、東亜信販のカードが不正使用されまして、今、確認してみます。後ほど再び電話を差し上げます。」
.....。
電話が切れた...。
どうしよう。私のカードが...。(汗)
そして10分ほど経過の後、再び電話が入った。
「先程の件なんですが、やはり白石さん名義のクレジットカードでした。幸いサインの際に気付きまして、実害は出ておりません。昨日発覚した時点で、カードの方を回収しまして、警察署の方に引き渡しました。その関係で、クレジットカード会社や警察からも電話があると思いますので、あとはそちらと連絡されるようにお願いします。拾得物としてお預かりしているものは、ご都合のよろしい日に受け取りの方をお願いします。」
.....。
とりあえず、安心か...。
そ、そうだ。東亜信販に電話しないと...。
と、電話番号を探している間に、東亜信販側から電話が来る。
「白石様でしょうか?私、東亜信販の中村と申します。本日、丸山署よりカードを拾得物として預かっているとの電話がありまして、本日お電話差し上げました。」
「拾得物!?」
私は「拾得物」として届けられている状況を理解できなかったが、とりあえず話をする。
「ところでカードのご利用の方ですが、最後に使われたのはいつでしたでしょうか?」
「最近スリーピングカードになってまして、ここのところ全く使ってないのですが...。」
「今、ご利用の履歴を確認します。」
しばらくの沈黙。
「お待たせしました。昨日、3800円程の利用があったようなのですが...。」
や、やはり...。(汗)
「実は、東亜信販さんから連絡のある前に、その利用のあった新世紀スーパー駅前店さんから電話をいただきまして、カードの入っていた名刺入れを拾得物として........。」
私は先程の新世紀スーパーさんとの電話の内容を話した。電話の向こうの声色が変わる...。落としたときの状況を聞かれた後、
「スーパーでの利用については、こちらでも一度確認いたしまして、後ほどお電話を差し上げます。」
話が切れる。
30分ほどの後、再び東亜信販から電話を受ける。
今度は部署が変わった模様...。
「東亜信販の岩本と申します。.....」
先程と同じ内容の会話が繰り返される。
しばらく会話が続く。
終わり頃になって、
「ところでカードの裏面にはサインをしていただいてましたでしょうか?」(←重要)
当然サインしていたので、「はい」と答える。
「サインされていたならば不正に使用された分は保険で補填されますが、書類の提出が必要になります。では、ご自宅の方に郵送しておきますので、記入していただいた上で返送をお願いします。」
後日警察署に行ってわかったことだが、どうもお店側はこれを事件として警察に届けなかったらしい。交番に「落とし物」として届けられた様だ。
当然、新世紀スーパーでは売り上げ処理をしなかったようで、その後信販会社より、「新世紀スーパーの方では、売り上げとして上がっていないので、書類の提出は不要。」との連絡が入った。
しかし、オフで不正に使用されていたら、どうなるんだろう...。これ。補填されるのかな?(苦笑)
(実話をそのまま記載しています。但し文中の固有名詞・団体名は全て架空のものとなっています。)
<2001年2月17日作成>