<その3>「JRカードだと割り増し運賃!?」

  先日、出張で三重県の津へ行った。往路は時間の都合もあり近鉄を使ったが、復路はちょうどよい時刻の「快速みえ」があり、自宅の最寄り駅がJRということもあり、この列車を使って帰ることにした。
  最近JRに乗るときは、ごく近距離はオレンジカードやIOカード、Jスルーカード(出張が多いので)を利用し、それ以上はJRカードを利用している。津から自宅の最寄り駅までは、そこそこの距離があるので、JR カードを使用することにした。
  ここでJRカードを知らない方へ、どのようなカードかを説明すると、JRカードとは、一部を除く全国のJRのみどりの窓口で切符等の購入できるクレジットカードなのである。VIEWカードやエクスプレスカードなどは、JR発行会社内でしか利用ができないが、このカードはJR6社で共通して使えるという、スグレモノなのである。
  さて、津駅でJRカードで名古屋方面の切符を買おうとしたところ、窓口氏曰く「JRカードでは、伊勢鉄道の分が売れない」とのこと。だが、「JRカード会員規約にはそんなこと書いてなかったなあ。」と頭の中で考えていると「伊勢鉄道は他社線になるので発行できないんだよ」と、窓口氏。結局その場は、河原田(伊勢鉄道の名古屋寄り起点)から最寄り駅までの乗車券を発行してもらい、あらかじめ持っていたオレンジカードで伊勢鉄道分の乗車券を買い、家路についた。
  明朝、JR東海営業課にこのことについて電話にて問い合わせると、「他社線になるので発行できません」と。会員規約には明示のないことを指摘すると、「利用のしおりで案内している」。さらに、名古屋から、新宮までのような、他社線を挟んで前後の運賃・料金を通算するような場合はどうするのかと質問すると、「発行できません。どうしても発行する場合には、名古屋・河原田と津・新宮を分けて発行することになります。」との回答がかえってきた。つまり、これは、JRカードを利用すると割増運賃になるような制度になっているといえる。
  枝線の3セクならともかく、一体運転している社線に関しては、JRカードでも発行できるようにしてほしいものである。
  なお、この問題については、関係法令等を研究中である。その結果は、追々、レポート等にて報告することになるだろう。

<1999.11.30作成>

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